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Biography

神戸大学教育学部美術学科(現 発達科学部人間表現学科)卒業。卒業後、広告デザイン会社勤務などを経て、イラストレーターとして活動。のち、スペインに4年間滞在。カタルーニャの文化に影響を受け、バルセロナの工房でテンペラ画を学ぶ。また、ロンドン芸術大学(UAL)にて Art foundationコースを修了し、現代美術について探求する。現在は静岡県を拠点に、絵画制作を続けている。

【ステートメント】
私の制作は、「この世界とは何だろう」という問いから出発しています。生命は、人間はどこから来たんだろう。なぜ、こんな姿をし、このような、あのような考えを持つのだろう。この世界は、私たちが見ている通りの場所なんだろうか。

私たちは、世界を成り立たせている構造や仕組みを、ごく一端しか知らない、知ったような気になっているだけだ、という思いがあります。科学や物理・哲学など、さまざまな学問の領域で、それらは日々探求されていますが、真理は未だ解き明かされていませんし、真理と呼べるものがあるかどうかも曖昧です。どこに立っているかによって、信じる真理もまた異なるでしょう。そんな中で私たちは、ただ見えている状況に反応しながら生きています。

身の回りの環境、光や色、生命のかたちを観察し、その混沌のなかに、不可視な秩序が存在すると考えるのはエキサイティングなことです。私の絵画は、その不可視の層を探り、想像し、かたちにしようとする試みです。

【作品ステートメント:aura】
原始の地球は、さまざまな未分化な物質が浮遊する世界でした。海の境界はまだ定まらず、大気に酸素は無く、空から降り注ぐ隕石が刻々と新しい物質を持ち込む。空と陸の境界も曖昧な、地図の無い世界。そんな中に突如、女神の形状をした存在が組成され、出現しました。それらはただ一瞬、体内から放つ強い光で四方を照らしたかと思うと、すぐに溶解し、大気中にほどけていきました。その世界に存在し続けるには、あまりに不安定な構造であったからでしょう。
世界では今も、そのような美が時折、現れては消滅しているのではないでしょうか。

【作品ステートメント:birth】
どこか別次元の宇宙で、生命が誕生した直後の世界。それは厳粛なようでいて、とても愉快で賑やかな眺めです。中央で生命の誕生を采配する神仏のように見える存在は、ただ概念として立ち合い、見守っているにすぎません。生命は何者かに創造されるのではなく、自ら立ち現れ、飛び立って行くのです。

CV

著書

  • 「十一夜物語」(井上有子と共著) かんぽう株式会社・Amazon Kindle・ペーパーバック

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