北川 和輝

Kazuki KITAGAWA

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Biography

1998年北海道生まれ。愛知県を拠点に活動する画家、現代美術家、パフォーマー。

記憶や風景、言葉にならない感情を手がかりに、「自分だけの神話」を編むように絵画制作を行っている。昔暮らした土地の空の色や、各地で見てきた自然の風景や、個人的な体験の中に残る時間の感触が、作品の根底に流れている。

和人とアイヌの子孫としての背景から、土地・自然・時間・記憶といった要素を重要なテーマとし、星や海、宇宙といったモチーフが交錯する絵画を「宇宙トランス絵画」と呼ぶ。そこでは現実と神話、個人史と宇宙的時間が重なり合う。
また、身体を極限まで使うパフォーマンスも制作の一部として行い、迷いながらも向かい続ける自身の人生そのものを、ひとつの作品として差し出している。

【作品説明:星が降る河】
僕は、川を時間の流れのように感じています。過去から現在、そしてまだ言葉にならない未来へと、静かに運び続けるもの。夜空から降る星は、僕にとって魂や声の象徴であり、輝きながら河へ落ち、形を変えて流れの一部になっていきます。

アイヌのユーカラでは、星や川はカムイと人間をつなぐ存在として語られてきました。その物語に触れると、土地に刻まれた記憶と、自分の中に沈んでいる感覚が、同じ流れの中にあるように思えるのです。この作品は、土地の記憶と、僕自身の個人的な時間が重なり合う地点を描いています。星は空に留まらず、河となり、巡りながら、また別の場所へと流れていく。その循環の中に、僕は生きている実感を重ねています。

【作品説明:ピリカラマッ】
この作品は、アイヌの口承ユーカラ「アフンルパル」に着想を得て描きました。アフンルパルは、人と自然、そして魂がどのようにつながり合って生きてきたかを語る物語です。風や大地、水や火とともに暮らす中で育まれてきた知恵や祈りに触れることで、僕は「生きること」と「自然の中で暮らすこと」の意味をあらためて考えました。

いまの社会では、便利さや速さが優先され、風の音や土のぬくもり、火のゆらぎといった感覚が失われつつあるように感じます。それでも僕たちの内側には、自然と共に呼吸していた時代の記憶が、静かに流れ続けています。

「ピリカラマッ」はアイヌ語で「美しい魂」を意味します。それは特別な存在ではなく、自然の中で生きるすべての命に宿るものです。畑を耕す手や、雨音に耳を澄ます時間、火を囲むぬくもり。そうした日々の暮らしの中にこそ、美しい魂は息づいています。この絵を通して、人と自然がともに在ることの美しさを、もう一度感じてもらえたらと思っています。

CV

個展

  • 2017年 「邂逅-回帰」/北海道・浦河町文化図書館
  • 2019年 「風土」/北海道・安田侃彫刻美術館

芸術祭

  • 2019年 「樽前arty 2019 芸術祭のしまい方、100年先の未来へ」/北海道・樽前小学校
  • 2025年1月 「もってる芸術祭」(第39回文化庁国民文化祭「清流の国ぎふ」応援事業展示)/岐阜・新穂高ロープウェイ

アートプロジェクト

  • 2022年 「常滑アートプロジェクト NoLife No Art Life work in Tokoname」/愛知・旧松下製陶所
  • 2023年 「瀬戸線沿線アートギャラリー化プロジェクト」/愛知・名古屋鉄道瀬戸線各主要駅

グループ展

  • 2024年9月 「死にたい展」/東京・美術紫水
  • 2024年12月 「鮮烈を、創り出せ」/愛知・松坂屋名古屋店
  • 2025年6月 「才能が、走り出す」/愛知・松坂屋名古屋店
  • 2025年7月 「夏展」/愛知・松坂屋名古屋店
  • 2025年9月 「artkake new wave」/愛知・松坂屋名古屋店
  • 2026年1月 「鮮烈を、創り出せ2026」/愛知・松坂屋名古屋店

パフォーマンス

  • 2024年4月 「国会議事堂の前で日の丸弁当を食べる」/東京・国会議事堂前歩道
  • 2025年11月 「24時間極限耐久パフォーマンス-絵画が生まれるとき-The Birth of Painting-/岐阜・いなフェス田んぼ

受賞歴

  • 2017年 浦河町文化奨励賞
  • 2025年 artkake new wave 賞

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